フェラーリのデザインを手掛けるピニンファリーナ
フェラーリのデザインの多くはピニンファリーナが手掛けています。
ピニンファリーナとはイタリアのカロッツェリア(自動車の車体をデザイン・製造する自動車製造工房)です。
1930年にバッティスタ・ファリーナがトリノで創業(後にピニンファリーナに改姓)。
特に高級スポーツカーメーカーであるフェラーリとの関係が深く、フェラーリの多くの車種のデザインを手がけてきました。
フェラーリの車両デザインにおいて、ピニンファリーナは魅力的で洗練されたスタイルを追求し、特にコンバーチブルモデルにも長けています。
フェラーリ以外にもアルファロメオやフィアット、ランチアなどとも仕事をしています。
ピニンファリーナの代表的な人物として、創業者のバッティスタ・ピニンファリーナや、後にCEOとなったバッティスタの孫であるパオロ・ピニンファリーナが挙げられます。
パオロ・ピニンファリーナは、多くの著名な車種のデザインを手がけるとともに、欧州議会議員やイタリア産業連盟会長としても活躍しました。
ピニンファリーナのデザインは、洗練されたスタイルと高い品質で世界的な評価を受けており、多くの自動車愛好家に愛されています。
フェラーリの車両をはじめ、多くの高級車のデザインを手がけるなど、自動車業界において重要な存在となっています。
ピニンファリーナが手掛けたフェラーリ
ピニンファリーナは、フェラーリとのパートナーシップを1951年に開始し、車両のデザインおよびコーチビルディングの名門企業として名を馳せています。
フェラーリ・ディーノ
フェラーリ・ディーノは、現代でも歴史的な名車と呼ばれる1台です。
市販フェラーリ初のV6ミッドシップエンジンを搭載しており、左右の盛り上がったフロントフェンダーや湾曲したリヤライトなどが美しさとプロポーションの優れたデザインを際立たせています。
フェラーリ・F40
フェラーリ・F40は、1987年に登場したスーパーカーで、ピニンファリーナが手掛けた伝説的なモデルの一つです。
そのシャープなエクステリアデザインと高い性能は、自動車愛好家の間で非常に人気があります。
フェラーリ・エンツォフェラーリ
フェラーリ創業55周年となる2002年に、創業者のエンツォ・フェラーリの名を冠した限定生産車です。
当時、ピニンファリーナに所属していた日本人デザイナーの奥山清行氏がデザインしました。
デザインのイメージは奥山氏が長年のファンであった機動戦士ガンダムだそうです。
これらのモデルは、ピニンファリーナのデザインがフェラーリに与えた大きな影響を示すものとなっています。ピニンファリーナはフェラーリとの協力により、個性的で美しいデザインを数々生み出してきました。